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2023年 5月21日|日記

瞳のお話

ダイアンぬいぐるみ診療所のホームページをご覧の皆さま、こんにちは。
主に治療全般を担当しているノヒラです。

さて、本日は「目」についてのお話しをさせていただきます。

ぬいぐるみに使われている目のパーツは、大きく分けて2種類あります。
現状と別の種類の目を選んでしまうと、付け方の違いにより、お顔のイメージがとても変わってしまいます。
その為、治療の際には、元と同じタイプの目を付ける事を推奨しております。

また、目のパーツは素材にも種類があり、プラスチック製のものやガラス製のものなど、ぬいぐるみの特性によって使われる質感が異なります。
今回は、実際のパーツの写真とともにそれぞれの特徴をご紹介していきます。

【台座タイプ】
アクリルアイ・台座タイプ
・後ろにワッシャーというはめ込み式のパーツがある。
・目のパーツとワッシャーの間に皮膚(生地)を挟み込むように使用。

[ぬいぐるみについている時の見分け方]
・眼球を少し引っ張ると皮膚(生地)も一緒に引っ張られる。
・皮膚(生地)の内側に硬いパーツがある。

[使用されているぬいぐるみ]
・一般的なぬいぐるみ

ちなみにこの台座型は、黒い目や鼻にもよく使われているものになります。 パーツを固定するワッシャーは、金属製や樹脂製など様々です。
基本的に台座タイプは取り外しが難しく、取る場合にはワッシャーを切って分解するため、そのワッシャーは使えなくなってしまいます。
目や鼻自体は壊れていないけれど、その周りの生地がボロボロ……そんな時にはお顔の皮膚(生地)の移植手術を行いますが、元の目や鼻パーツを再使用して新しい生地に移せるかどうかは、このワッシャーに替えがあるかが重要なポイントになります。 

【糸付けタイプ】
アクリルアイ・糸付けタイプ
グラスアイ
・足部分にある穴に糸を通して付ける。
・素材はアクリル、グラスと種類がある。

[ぬいぐるみについている時の見分け方]
・眼球を少し引っ張ると皮膚(生地)から離れ、隙間が出来る。

[使用されているぬいぐるみ]
高齢のぬいぐるみ(アクリルタイプ)
高級なテディベア(グラスタイプ)

ちなみに、ダイアンぬいぐるみ診療所スタッフのテディベアたちのおめめも、この糸付けタイプのグラスアイです。
実はガラス製
こういった糸付けタイプの目は、お洋服に糸でつけるボタンのように付け直しがしやすいものの、その糸の通し方や引き具合で表情が変わってしまうため、作業としてはなかなかシビアです。
目の取り替え治療を行う場合、色・サイズ共に全く同じものを用意することは難しいのですが、出来る限り似ている物や雰囲気が変わりすぎない物をその子その子の為に探すようにしております。
もちろん、大事なぬいぐるみの為、ご家族様ご自身でご用意いただく事も大歓迎です!
ご自身で探される場合は上記の種類に注目し、ピッタリのものを探してあげてくださいね。

また、上記以外にも刺繡やペイントといった目の表現方法もあります。台座・糸付けの目と比べると元に近い再現が難しいこともありますが、「これは治るのかな?」と気になることがあればお問い合わせフォームからご質問くださいませ。
※お問い合わせのみでご案内する治療方法や治療費は概算となります。

投稿スタッフ:[ノヒラ]