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くまくん
ねんれい:23歳

ダイアンぬいぐるみ診療所にやって来た、小さなくまくん。

診察内容

治療費イメージ

・外科…手足パッド部分を別生地で包む〈¥11,000〉
・お風呂…タオルで拭くケア〈¥2,200〉
※金額は全て税込です。
※入院費総額は、別途基本診察料金とお帰り交通費、材料費(治療内容により)がかかります。 

治療の過程・詳細

ダイアンぬいぐるみ診療所にやって来た、小さなくまくん。 小柄なクマ同士ということで、意気投合したのか一緒に黄昏ている診療所スタッフのアンコウさん。
23年間大切に愛されてきたくまくんは、足の裏が大きく破れてしまい、中の綿が見えている状態でした。 くまくんはお顔、胴体、手、足がパーツとして分かれているテディベアのような作りをされています。
テディベアの多くは、手の平や足の裏にあたる部分が別生地で切り替えてられています。この部分は「パッド」と呼ばれますが、今回はちょうどそこの部分のお怪我なので、パッドの形に合わせて新しい生地を被せる方法で治療していきます。

被せる生地には、薄手のスエードを使用しました。 生地の端処理をしなくてもほつれない素材を使うことで、厚みや歪みを抑えて綺麗に被せることができます。 足裏のパッドにスエードを被せるとこのような仕上がりになります。
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完全手作業で、細かくまつりつけていく治療は、先生の腕の見せ所とも言えます。
細かい手縫いはとても地道な作業ですが、手仕事だからこそやや歪な形状の部分にも布を合わせやすいというメリットもあります。
多くのテディベアは耳の内側や手足のパッドを同生地で合わせ、顔や胴体と色や素材感を変えることでデザインのポイントにしています。
そういえば、診療所スタッフの彼らもそうですね。 なので、今回のくまくんも全体に統一感を出すため、少し破れ始めていた手の平も足と同じ生地で包みました。
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ポイントになりつつも、お体全体の雰囲気に馴染みの良い生地を選びました。

くまくんはお風呂もご希望だったので、手足がしっかり覆われた後に施術していきます。
くまくんはパーツが多く構造が細かいため中の綿を抜くことが難しく、お水に浸けてしまうと乾燥ができないので、タオルを用いてお体全体を拭くケア方法としました。
長年のシミや変色は落とすことが難しいものの、表面のホコリなどが拭き取られるとぬいぐるみのリフレッシュになるので、入浴が難しい構造の子やご高齢のぬいぐるみにおすすめの施術です。 退院の記念には、小さなクマさん3人揃ってパシャリ♪